2026-04-25・約5分で読めます

せどりの確定申告のやり方|白色・青色どっちが得?申告書の書き方

物販副業(せどり)で年間所得が20万円を超え、いざ確定申告となったとき「白色と青色どっちを選ぶべき?」「申告書のどこに何を書く?」と迷う方がほとんどです。本記事では、せどりの確定申告手順を、白色・青色の選び方から申告書の書き方、e-Taxでの提出方法までステップ順に解説します。読み終わるころには、自分のケースで取るべきステップが明確になり、確定申告期間に慌てない準備ができます。

白色申告と青色申告どっちが得?基本の違い

物販副業(せどり)の確定申告には2種類あります。それぞれの違いを整理します(2026年4月時点・国税庁No.2070「青色申告制度」参照)。

比較項目 白色申告 青色申告(10万円控除) 青色申告(55万円控除) 青色申告(65万円控除)
事前申請 不要 開業届+青色承認申請書 同左 同左
帳簿の形式 簡易簿記 簡易簿記 複式簿記 複式簿記+電子申告
特別控除額 ¥0 ¥100,000 ¥550,000 ¥650,000
損失繰越 不可 3年 3年 3年
家族への給与 専従者控除のみ 全額経費OK 全額経費OK 全額経費OK

物販副業(せどり)で所得が50万円を超える規模なら、青色申告(65万円控除)のほうが特典が多く、要件を満たせる方には有力な選択肢になります。最大65万円控除を受けられた場合、所得税・住民税合わせて年数万円〜十数万円程度の節税が見込めます(実額は所得税率や住民税率によって異なります)。

ただし青色申告には事前申請が必要です。開始日から2か月以内に税務署へ「個人事業の開業届出書」と「青色申告承認申請書」を提出します。物販副業を始めて1年目で青色申告したいなら、開業日から2か月以内が申請期限です(国税庁No.2070参照)。

※白色/青色のどちらが有利かはご自身の所得規模や記帳負担で変わります。導入判断の最終決定は税理士にご相談ください。

確定申告が必要かどうかの判定はせどりの確定申告は20万円から?副業の所得税ルールを参考にしてください。

確定申告の手順5ステップ

確定申告の基本フローは5ステップです。

ステップ1:年間の売上・経費を集計する

1月1日〜12月31日の売上と経費を全PF合算で集計します。経費の項目は物販副業で経費にできるもの一覧を参考にしてください。

所得 = 売上 − 経費 − (青色申告の場合)青色申告特別控除

3PF横断の集計方法はAmazon・メルカリ・ヤフオクの売上を一元管理する方法で扱っています。

ステップ2:必要書類を揃える

確定申告で提出する書類は次の通り。

  • 確定申告書B(事業所得の場合)
  • 収支内訳書(白色)または青色申告決算書
  • 各PFの売上履歴CSV
  • 仕入れ・経費の領収書(保管のみ・提出不要)
  • 源泉徴収票(給与所得者の場合)
  • マイナンバーカード(e-Tax用)または通知カード+本人確認書類

ステップ3:確定申告書を記入する

確定申告書Bの主要記入箇所は次の通りです。

記入箇所 記入内容
第一表「収入金額等」事業 物販副業の年間売上
第一表「所得金額等」事業 売上 − 経費 − 青色控除
第一表「所得から差し引かれる金額」 基礎控除48万円・社会保険料控除等
第二表「収入金額等」 各PFの売上を区分記載

会計ソフトを利用すると、申告書作成の負担を大きく減らせます。freee・マネーフォワード・弥生青色申告オンライン等の会計ソフトに売上・経費を入力すれば、確定申告書が自動生成されるため、手書きで申告書を埋める必要はほぼなくなります。

ステップ4:e-Taxで電子申告する

青色申告(65万円控除)の要件として「e-Taxによる申告」または「電子帳簿保存」が含まれるため、現代の物販副業(せどり)ではe-Taxを選ぶケースが大半です(要件詳細は国税庁・確定申告特集を参照)。

e-Tax提出のメリット:

  • 24時間オンライン提出可能
  • 控除額が10万円アップ(55万円→65万円)
  • 添付書類の省略可能なものが多い
  • 還付金の振込が早い(紙提出より2週間早い)

必要なもの:

  • マイナンバーカード(推奨)または ID・パスワード方式
  • ICカードリーダー(PC使用時)またはマイナポータルアプリ(スマホ使用時)

スマホでマイナンバーカードを読み取って完結できるため、自宅から1〜2時間で全工程が終わります。

ステップ5:確定申告期間内に提出する

例年、確定申告期間は 2月16日〜3月15日(土日にあたる場合は翌平日まで)です。期限を過ぎると無申告加算税(自主申告で本税の5%、調査通知後は10〜25%、調査後は15〜30%)と延滞税が発生します。最新の税率は国税庁No.2024を確認してください。

確定申告は早ければ1月から受付開始する税務署もあるため、書類が揃ったら早めの提出を強くおすすめします。

物販副業の確定申告で見落としがちな3項目

物販副業(せどり)特有の見落としやすい項目を整理します。

  • 在庫評価額の計上:年末時点の在庫は仕入れ値ベースで「商品棚卸高」として計上する
  • PF振込手数料の経費漏れ:年12回×100〜300円規模で見落としやすい
  • 梱包資材の按分:1件30〜80円が積み上がる経費

特に在庫評価額は青色申告で重要です。在庫管理ができていないと、年末の在庫一覧が出せず、確定申告書の「商品棚卸高」欄が空欄になってしまいます。在庫管理の方法はせどりの在庫管理どうしてる?スマホで完結する整理術で扱っています。

確定申告で迷ったら税理士相談を

物販副業(せどり)の所得が年間100万円超になってきたら、税理士相談を検討するタイミングです。確定申告の代行費用は5〜10万円程度ですが、節税アドバイスを含めると十分元が取れる規模になります。

物販副業(せどり)専門の税理士もいるため、商工会議所や知人経由で紹介してもらう方法もおすすめです。

まとめ

せどり(物販副業)の確定申告手順の要点は次の3つです。

  • 所得50万円超なら 青色申告(65万円控除) が経済合理的(事前申請必須)
  • 確定申告は 「集計→書類準備→記入→e-Tax提出→期限内」 の5ステップ
  • 在庫評価額・PF振込手数料・梱包資材費の3項目は見落としに注意

物販副業(せどり)の確定申告は、年末に1年分のデータを集計するのではなく、毎日の記録の積み上げで「自動的に」確定申告書が出来上がる状態を作ることが理想です。記帳の仕組み化こそが、確定申告で苦しまない近道です。

※本記事は一般的な情報提供を目的としています。個別具体的な税務判断は税理士または所轄税務署にご相談ください。


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※2026年4月時点・税制の最新情報は国税庁公式サイトをご確認ください。具体的な申告内容は税理士へのご相談をおすすめします。

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ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

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